工学研究科・工学部の紹介
三重大学は昭和24年の学制改革で、三重師範学校、三重青年師範学校、三重農林専門学校を母体として発足し、その後昭和44年に工学部を新設し、また昭和47年に三重県立大学を移管し、現在、人文学部、教育学部、医学部、工学部、生物資源学部の5学部及び大学院からなり、教職員1、676名、学部学生6、160名、大学院生1、257名(平成23年5月1日現在)を擁する三重県唯一の国立大学で、益々発展する国立大学の中核となる総合大学の一つです。 三重大学の5学部はすべて津市上浜町のキャンパスに統合されており、このキャンパスは総面積約526、000㎡ と全国でも有数の広さを誇っています。上浜キャンパスは伊勢湾に面し閑静で自然環境も良くかつ交通の便も良いというきわめて恵まれた場所にあります。また地理的には東海地方と関西地方の接点になっています。 さて、このようにすぐれた環境に囲まれている三重大学の工学部は、将来の技術革新の担い手となる想像力豊かで基礎学力のしっかりとした科学技術者・研究者を養成するため気鋭にあふれたすぐれた教官が日夜努力しており、益々その発展が期待されている学部です。
海に面したキャンパスには工学系6学科
三重大学工学部は、昭和44年に機械工学科・電気工学科の2学科で発足して以来4学科を増設、その後統合・改組により、現在、6学科から構成されています。分子素材工学科は、平成2年に工業化学科・資源化学科を統合・改組、機械工学科と電気電子工学科は、平成3年にそれぞれ機械工学科・機械材料工学科と電気工学科・電子工学科を統合・改組したものです。
将来はノーベル賞(大学院博士課程)
三重大学工学部には、本学の極めて高い研究活動を基礎に、より高度な学力を身につけ、技術の最先端にかかわる研究をする学生を養成する目的で大学院が設置されています。修士課程(博士前期課程)においては、標準修業年限2年在学し、所定の単位を修得し、学位論文を提出してその審査及び最終試験に合格すると、修士(工学)の学位が授与されます。さらに平成7年度に設置された大学院博士課程(博士後期課程)では、標準修業年限3年在学し、所定の単位を修得し、学位論文を提出してその審査及び最終試験に合格すると、博士(工学)の学位が授与されます。特に博士課程では、科学技術の進展と地域の振興から地球規模に至る幅広い分野にわたって洞察しうる先見性と、柔軟な思考力をもつ、創造性豊かな研究者を養成することを目的としています。
研究のアクティビティ(開かれた大学へ)
創設の比較的新しい三重大学工学部の教育・研究活動は、歴史の古い大学の工学部と比較して、新しいが故に優れた面が多くあります。特に、研究のアクティビティが高いことが本学部の特徴です。これは、工学部創設以来、若い優秀な教官を集め、最新の研究設備を充実させてきたためです。毎年、ここで生まれた多くの最先端な研究成果が、国内外のいろいろな専門分野の学会や雑誌において論文として発表され、国際的に高い評価をしばしば受けています。研究発表は教官だけでなく学部生や大学院生によっても行われるので、諸君が本学部に入学すれば、学科を問わずそのような機会に出会うでしょう。本学部の研究が盛んであることは研究費にも反映されており、多くの研究テーマが、通常経費とは別に文部省や民間企業から研究費の助成を受けています。 また本学部では、開かれた工学部をモットーとして、一般市民向けの公開講座、高等学校工業部会夏期講座、リカレント教育講座などの行事を開催し、地元への科学技術の普及にも努めています。
(三重大学工学部案内2009 より)